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ふらりと一杯いかが? 居酒屋の元祖「豊島屋」で、江戸式の立吞み交流を楽しもう!―豊島屋酒店
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エリア
- 関東
- 東京
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カテゴリ
- おすすめ
- 体験レポート
- 日本の文化
- 食・グルメ
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更新日
- 2025-02-14
創業1596(慶長元)年、東京最古の酒舖「豊島屋本店」の代表銘柄の祝い酒「金婚」。「金婚」は明治神宮と神田明神の東京二大神社の御神酒として納められている唯一のお酒で、縁起のよい“祝い酒”として人気を集めています。
また豊島屋は初代の十右衛門が酒の量り売りをする傍ら、おつまみと共にお酒を提供したことから、居酒屋のルーツと言われています。このたび、作り立ての上質な地酒を、日本の伝統的な食と共に楽しむことができる立ち飲み居酒屋『豊島屋酒店』(神田錦町)に行ってきました。ここは豊島屋本店の直営店です。

■晩酌セットでまずは始めよう!

いざ、店内へ。何を頼んだらいいか、わからない人も多いはず。そんな方におすすめは、晩酌セット。
好きなお酒1品と好きなおつまみ2品が選べます。

まず私がいただいた日本酒は「金婚 十右衛門 中取り生原酒」。加熱していない中取り(搾り方の真ん中段階)の生原酒で、シュワッとする爽やかな口当たりとバランスの良い風味。生酒の美味しさに感動です。
おつまみは、「豊島屋バター」と豆腐田楽プレーンを選びました。
「豊島屋バター」(税込¥660)は豊島屋の酒粕、ドライフルーツをバターに練りこんだ一品で、人気のおつまみです。口に含むと心地良く溶けて、十右衛門にも良く合います。
「豆腐田楽」は、地元の老舗「越後屋」のこだわりの豆腐を使い、深川の老舗「ちくま味噌」が江戸時代から作っている「大江戸みそ」を使っています。味は現代風に辛みを抑えてあり、焼いた味噌が香ばしく、こちらもお酒が進みます。
江戸の人と同じおつまみで立吞みを楽しんでいると思うと、とてもワクワクしてきます。
他にもお酒の物販はもちろん、ランチメニュー、甘酒ドリンク、スイーツなどもあり、身体に良い発酵食品が味わえそうなランチタイムにも興味深々です。

店内にある300円の自動販売機のお酒も試してみました。
「屋守(おくのかみ)」は、ほんのり黄色くて果実の香り。ほんの少しの苦みもあり、コクがあって美味しいです。
「江戸酒王子」は八王子産の米と珍しい「江戸酵母」を使ったオール東京産のお酒で、フランスの「Kura Master2020」で最高賞を獲得した一品です。まるで白ワインのような飲み口でありながら、後味にはちゃんと日本酒らしさが残る驚きの日本酒です。
■400年前のホワイトデー⁉

店内に飾られた「江戸名所図会」には、白酒を買う大勢の人で賑わう姿が。当時は「山なれば富士、白酒なれば豊島屋」と詠われたほどの人気で、江戸を舞台とする小説にも登場しています。

図を良く見ると殆どが男性客で、桃の節句(ひな祭り)に合わせて、普段お酒を飲む機会の少ない女性に白酒をプレゼントしたのではと言われています。今でいうホワイトデー?!
白酒は今年も1月30日から期間限定で販売されています。
搾り方で風味が違うお酒は、量ごとに値段が決まっていて、自分のペースに合わせて飲み比べができます。
おつまみは名物の田楽以外にも旬で安価な小皿料理がたくさん。「すぐ出る」や「〆」など、吞兵衛の気持ちに寄り添ったラインナップに、ますますお酒が進みます。
明るく清潔なスタンド形式の店内は自由な雰囲気に溢れていて、知らない人とも自然と会話が弾みます。
友人と待ち合わせて飲むも良し、気楽に1人で飲むも良し。ぜひ日本でしかできない元祖居酒屋体験を、ここ豊島屋酒店でしてみませんか?

■訪日ゲストへのメッセージ
お客様第一の誠意を貫いて、度重なる危機を乗り越え、本物の日本酒の楽しみ方を今に伝えてくれる「豊島屋酒店」。通常の居酒屋での飲食以外にも、日本酒とのペアリング体験ができるコース(90分)を、1人当たり24,000円で開催しています。社長自らが英語で解説してくれます。日本酒にまつわる興味深いお話を聞きながら味わうお酒はまた格別です。
https://wabunka-lux.jp/experiences/en_toshimaya
■アクセス
■東京都千代田区神田錦町2丁目2番1号 KANDA SQUARE 1階
・都営新宿線小川町駅 B7出口より徒歩3分
・東京メトロ丸の内線淡路町駅 B7出口より徒歩3分
・東京メトロ千代田線新御茶ノ水駅 B7出口より徒歩3分
・東京メトロ半蔵門線神保町駅 A9出口より徒歩5分
■豊島屋酒店公式ウェブサイト
https://www.toshimaya.co.jp/sakeshop/