太陽がいっぱいの町、和歌山・串本町

太平洋に突出する日本最大の半島、紀伊半島は自然の織り成す壮大な自然の絶景スポットが多数あります。

海岸沿いが吉野熊野国立公園として自然が保全されている串本エリア周辺は太平洋に面しており、朝日と夕陽の両方を楽しむことができます。

この記事では、串本エリアで訪れて欲しい絶景スポットをご紹介します。

日の出スポット:橋杭岩

まず、橋杭岩の日の出の絶景をご紹介します。橋杭岩は、海底の火山活動と海水の浸食によって形成された岩脈で、大小40余りの岩柱が約850mにわたり並んでいます。その独特な形状と美しさで訪れる人々を魅了します。早朝は、橋杭岩の間から太陽の光が差し込み、空が徐々に明るくなり始めます。その景色はとても幻想的で、一日の始まりを祝うかのように、エネルギーが満ち溢れる感覚を味わえます。

日中の絶景スポット:金山展望台からみた串本エリア

橋杭岩から車で約15分ほどの場所に位置する紀伊大島の金山展望台からは、橋杭岩を含む広大な海と山々を一望できます。日中の明るい陽光に照らされると、岩の一つ一つがそのディテールを際立たせ、海の青さや山々の緑とのコントラストが一層美しく映えます。紀伊半島ならではの地質学的景観は、地球のダイナミックな成り立ちを感じることができます。

夕陽スポット:潮岬灯台

橋杭岩から車で約15分ほどの場所に位置する潮岬は、太平洋に突き出た岬であり、その位置からは広大な海と空が一望できます。ここで見る夕陽は、水平線に沈む太陽の姿がとても美しく、空と海が一体となった壮大な光景を作り出します。広大な海を前に、海岸に打ち付ける波の音を聞きながら沈む夕陽を眺めていると、時間がとてもスローに感じます。

星空スポット:樫野埼

串本エリアでは、1890年に現在のトルコの軍艦が串本町近郊で遭難した際、紀伊大島の島民が乗組員の救助などに尽力したことから、トルコと串本町との友好関係が始まりました。紀伊大島の樫野崎には、トルコと串本町の友好の印として記念館のほか、慰霊碑や初代大統領の騎馬像があります。夜間は、騎馬像の背景に満天の星空が広がり、時を忘れてずっと眺めていたくなります。是非、カメラと3脚を持って訪れてみてはいかがでしょうか。

お土産スポット:紀州備長炭ギャラリー(株式会社サウススカイ)

串本町にある紀州備長炭のギャラリーでは、写真では伝わらない紀州備長炭の美しさを体感することができます。紀州備長炭は、調理用燃料としての用途以外にも、消臭、調湿、浄水など機能性に優れます。ギャラリーには、自然や日本庭園をイメージしたインテリアオーナメントが多数展示・販売されており、その華やかさから、ホテルやご家庭のインテリアとして人気があります。紀州備長炭は硬度が高く、飛行機への持ち込みが可能な唯一の炭のため、訪日旅行客にもおすすめです。
 近年、串本町では民間ロケットの打ち上げや熊野古道世界遺産登録20周年といった地域のイベントで盛り上がりを見せています。串本町を訪れる際には、ぜひ紀州備長炭のギャラリーを訪れてみることをお勧めします。まるで空気清浄機を付けているかの様な清々しい部屋で、備長炭の美しさに触れることができます。

和歌山県串本エリアでは、橋杭岩を代表する自然景観に加え、記事では紹介できなかった歴史や文化、新鮮な魚介類、そして多彩なアウトドアアクティビティなど魅力が満載です。地域の魅力や成り立ちを知れば知るほど、地球のダイナミックさを感じ、地球に暮らす生命の尊さを感じる取材期間でした。

筆者プロフィール

兵庫県神戸市出身。六甲山の麓の自然豊かな環境で育ち、幼少は両親との登山を通じて自然に触れる。学生時代にアメリカやオーストラリアの広大な自然に神秘的な価値を感じて以降、自然アクティビティを通じてウェルビーイングを実現したいと願い日々過ごしています。

和歌山県串本町への行き方

■飛行機で南紀白浜空港から

〇列車:路線バスまたはタクシーでJR白浜駅へ。JR白浜駅から特急くろしおを利用し串本へ(特急で約55分)

〇レンタカー:紀勢自動車道利用で約55km(約1時間)

バス

■列車:京都、新大阪、天王寺からJRきのくに線にて串本駅下車。
(特急くろしおにて新大阪から約2時間40分)

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