タイムトラベラーになって江戸時代を旅しよう! 【前篇】~江戸城と下町の人々の暮らし

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    • 2024-12-02

江戸の歴史と文化が今も息づく東京。

今回は旧江戸城跡地である「皇居東御苑」から始まり、江戸の人々の暮らしや信仰を実感できる「江東区深川江戸資料館」と下町人情溢れる門前仲町の「成田山深川不動尊」を巡るショートトリップをご紹介します。

「皇居東御苑」は、かつての江戸城の一部を皇居付属庭園として整備した広大な緑地で、月曜と金曜以外の日中に無料で公開されています。天守台跡や富士見櫓、重厚な石垣など歴史的な建築物の他、古品種果樹園や茶畑など四季折々の草木も楽しめます。

▲重厚な石垣と見事な枝ぶりの松。時折見かける石垣のマークは、築城時に工事を担当した地方大名の証。

日によってボランティアによる詳細なガイドツアーの話を聞くこともできます。

入り口から天守閣に向かうにつれて威圧感を増していく巨大な石垣は、地方から江戸城を訪れる大名たちに幕府の威厳を示すための仕掛けでもあったそうです。

続いて訪れたのは、清澄白河駅からほど近くにある「江東区深川江戸資料館」。

水運を生かした物流の基地として発展した江戸時代末期の深川。その町並みを再現した館内には、職業ごとに特徴ある住居や店が展示されています。リアルな路地や広場を歩きながら「自分が住むならどこにしよう?」と空想するのも楽しいです。

▲掘割を再現した船着き場には、実際に水が張られて船が浮かんでいます。

一日の時間の移り変わりが照明と音響で演出されるので、ゆっくりと過ごすうちに実際にタイムトリップしたかのような気分を味わえます。

▲樹齢500年を超える楠の霊木でつくられた国内最大級の木造不動尊像。

「江東区深川江戸資料館」から門前仲町方面へ足を伸ばして「成田山深川不動尊」へ。歌舞伎役者の市川團十郎にもご縁のある成田山新勝寺の東京別院で、心身浄化と願望成就にご利益のあるパワースポットです。

▲日本一と称される「護摩祈祷」は大太鼓4台を使用し、毎日9・11・13・15・17時に行われています。 (写真提供:成田山深川不動尊)

天井に舞い上がる火炎を見つめながら、有難い読経と祭壇を震わす4台の太鼓の音色の振動に身を任せます。

お堂を出るころには心身が澄み、小さな悩みや肩こりもほぐれて、不動明王のご利益を感じました。心ばかりの布施と共に、これからもたくさんの人が日本を訪れてくれるよう、平和な日々が続くことを願います。

■訪日ゲストへのメッセージ

皇居という警備も整備も万全な環境で、日本の歴史と自然を存分に楽しむことができる「皇居東御苑」。

江戸時代の人々の暮らしや信仰を体感できる「江東区深川江戸資料館」と「成田山深川不動尊」。

都心にいながら、半日でタイムトリップも楽しめる江戸城巡りをぜひお楽しみください。

■アクセス

【皇居東御苑】

・都営三田線・東京メトロ丸ノ内線・東西線・千代田線・半蔵門線「大手町駅」C13a出口より徒歩5分

【江東区深川江戸資料館】

・都営地下鉄大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」A3出口より徒歩3分

【成田山深川不動尊】

・東京メトロ東西線「門前仲町」駅1番出口より徒歩2分

・都営地下鉄大江戸線「門前仲町」駅6番出口より徒歩5分