鍛え抜かれた雑貨の魅力―亀の子束子西尾商店

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    • 2024-10-21

日本のたわしといえば、1907年に発売以来のロングセラー「亀の子束子」。

高い技術を持つ熟練の職人が、厳選された素材のみを使って1つ1つ手で作り続けています。

その多彩な用途と魅力を知ることができる直営店「亀の子束子西尾商店」をご紹介いたします。

▲明治時代の西洋建築の姿を今に残す社屋。レトロなエントランスに足を踏み入れると、亀の絨毯がお出迎え。

「たわし」は鍋や食器の洗浄に用いるブラシの一種で、日本では古くから藁や縄を丸めたものが用いられていました。アイデアマンだった初代社長・西尾正左衛門は、シュロを使った新型の靴拭きマットを開発。しかし欠陥があり、返品を抱えてしまいます。返品されたマットの棒を丸めて掃除をする奥さんを見て、掃除用具を思いついたのが始まりです。人の手に馴染むよう試行錯誤して出来上がったその姿形から「亀の子束子」と名付けられました。

▲発売当時のコピーを印刷した包装紙(右)。飛ぶように売れたため偽物が出回り、特許を取って商品を守ったそう。

店内には定番商品からグッズ・雑貨など、様々な商品が勢ぞろい。添えられたポップを読みながら、手に取って使い心地を確かめることができます。

原材料のココ椰子やシュロ、当時のポスターや商標登録証なども飾られ、小さな博物館のよう。

▲風が吹き抜ける気持ちの良い店内。高い天井にはレトロな照明と、たわしのシャンデリアが吊られています。
▲柄付きのたわし「亀の子ジャンプ」(税込605円)は靴洗いに必須。カラフルな柄がおしゃれ。

シンプルな亀の子スポンジは税込374円。驚きの泡切れと使い心地で長持ちし、一度使うとリピートしたくなる優れもので、お土産にも大人気です。春には「スミレ」「サクラ」、秋なら「ツキ」「ヨル」と、季節ごとの限定スポンジも販売されます。台所に立つのが楽しくなりそう。

▲重ねて可愛いマグカップ「亀の子スタッキングマグ 3個セット」(税込4,950円)や「水筒亀の子ステンレス保温まほうびん」(税込1,880円)

直営はここ滝野川店と谷中店の2店舗。いずれも元からあった建物を生かした店構えで、直営店でしか買えない限定商品がまた魅力的なものばかりです。2024年7月に開催した滝野川の老舗コラボイベント(トキハソース×稲荷湯×亀の子束子)のてぬぐい(税込1,760円)など、レアな商品も!

▲落ち着いた色合いで着心地も良さそうな「亀の子束子ステルスTシャツ」(各税込3,960円)
▲「BE@RBRICK 亀の子束子 100%」(税込1,650円)

アパレル雑貨も厚手の綿素材でデザインもとてもおしゃれ。従来の束子の帯部分に、ポップな色のシリコンバンドと紐をつけた「カメノコタワシObi」(税込550円)は、ストラップのようにリュックにつけられ、キャンプに携帯しても大活躍。

▲モダンなキッチンにもマッチする「白いたわし」シリーズ。「白いたわし サイザル麻 (大) 」(税込1,210円)

パーム(ココナッツ繊維)を安全な過酸化水素水で脱色した「ホワイトパーム」と、柔らかいサイザル麻繊維を使用した「サイザル麻」。ベーグルのような円形が可愛らしく、また、乾きやすいです。

▲様々な形と素材のボディケア商品。初心者には、やわらかい「サトオさん(ひも付)」(税込1,705円)がおすすめ

こちらは、なんとボディケア用!サイザル麻繊維、棕櫚、パーム椰子といった素材の違いで、4段階の固さがあります。サトオさん、タムラさん、ナリタくん、ニシオくん、の順で刺激が増し、使うとわかる心地よさ。自分好みのたわしを見つけてみましょう。

▲棕櫚束子 栗(税込3,630円)は手に取るとわかるその心地良さ。(1人3点限り、なくなり次第終了)

「棕櫚束子 栗」は厳選した棕櫚の繊維を使用し、職人が仕上げた最高級品。復刻した用紙にひとつずつ手で包んだ一品は、まるで工芸品のような美しさです。

▲豊富なカラーと大きさで、色ごとに用途の使い分けもできるシマシマシリーズ。(税込550円~715円)

■訪日ゲストへのメッセージ

生活の知恵から生まれた日本の道具「亀の子束子」。今も熟練の職人が1つ1つ手で作り続けています。昔から変わらぬこの雑貨の魅力を知り、日本を訪れた方々の手元でも大切に使っていただけるよう、ぜひ直営店で手に取ってみてください。

■アクセス

東京都北区滝野川6-14-8

・都営三田線西巣鴨駅 A3出口徒歩7分

・JR板橋駅 徒歩8分

■亀の子束子公式ウェブサイト

https://www.kamenoko-tawashi.co.jp/