村上春樹ワールドに浸ろう 早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)

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  • 更新日

    • 2022-04-28

▲画像:早稲田大学提供

 「国際文学館(村上春樹ライブラリー)」は小説家・村上春樹の作品(日本版/海外版)と本人寄託・寄贈の執筆関連資料やレコードなどを保管・公開する施設です。

 館内には村上氏の書斎を再現した部屋や作品が並ぶギャラリーラウンジやカフェ、収蔵したジャズレコードを聴けるオーディオルームなどもあります。さあ、早速、館内を見ていきましょう!

象徴的な空間「階段本棚」

 エントランスを入ってすぐ、出会う階段本棚。リノベーションは隈研吾氏の設計によるもので、まるでトンネルのような階段本はあなたを春樹ワールドへ誘います。

 階段本棚は最下段には「食べる」や「走る」などの読み易いテーマの本を、最上段に近づくにつれ、より精神性をテーマにした本を、村上作品をキーブックにして並べています。若い人が本に興味を持ってもらえるよう、読み易いテーマからスタートし、最終的に人間の内面のテーマに向き合えるように本の配置が考えられています。階段に座り、本を読めるのもそんな意図があるそうです。

▲このライブラリーで一番人気のスペース「階段本棚」

ここにしかない村上作品に出会えるギャラリーラウンジ(1階)

 村上氏の初版本が展示されており、同じタイトルの本が年代別や翻訳国(20か国以上)別に壁面に並び、テーブルで自由に読むことが出来ます。

▲同じ作品でも翻訳された国により装丁が違うのも興味深いです。

▲画像:早稲田大学提供

▲壁面に「羊をめぐる冒険」の、村上氏自筆の羊男が描かれています。羊男と語ってみる? 画像:早稲田大学提供

■村上氏が愛するジャズを聴けるオーディオルーム(1階)

 村上氏がジャズ喫茶を経営していた頃に所蔵したジャズレコードを含め、ゆっくりくつろいで、ソファーに座りながら音楽を楽しめる部屋です。目を閉じて村上作品を思い浮かべたり、レコードを聴いて村上氏が好きなジャズはこんな感じと想像したりするのも楽しいです。

画像:早稲田大学提供

カフェ「オレンジキャット」(地下1階)

 村上氏が飼っていた猫の種類のオレンジキャットから名付けられたカフェは、村上氏が学生時代にジャズ喫茶を経営していた事に倣い、実務体験を兼ね学生が運営しています。お勧めメニューは店名と同名のオレンジピールが入ったクリームソーダORANGE CAT。また胡瓜と自家製ローストポークのサンドイッチのWONDER LANDやオリジナル豆を使ったハンドドリップコーヒーPOUR OVERもご賞味下さい。

▲ラウンジの片隅には、村上氏が経営していたジャズ喫茶にあったグランドビアノが置かれています。

カフェの屋外スペースは緑が多く、食事するには気持ちが良いです!

村上氏のこのライブラリーへの想い・・・「息をするのと同じように」より

  『学ぶというのは本来、呼吸をするのと同じです。教室の中であれ、外であれ、僕らは息をするのと同じように、日々多くのものごとを自然に、当たり前に学び取っています。このささやかなライブラリーが、学校や国境の壁を自由に抜けて、あなたにとって「息をしやすい学びの場」となることを、心から祈っています。』・・・1階ギャラリーラウンジ壁面に日本語と英語で掲示されています。


▲早稲田キャンパス東門近くに位置する旧4号館をリノベーションした建物。     画像:早稲田大学提供

早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)の場所・最寄り駅

東京都新宿区西早稲田1-6-1

     最寄り駅:東京メトロ 東西線 早稲田駅 徒歩7分

     連絡先 :03-3204-4614

     開館時間:10:00-17:00

     定休日 :水曜日

     入場無料、事前予約制

      ※あらかじめウエブサイトにて最新の開館日程をご確認下さい。

      https://www.waseda.jp/culture/...

https://www.waseda.jp/inst/wih...